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とある番組で父と祖父を仲直りさせる為にイランへ1人で行くという12才の女の子を見た。

イランへ行くのは初めてで、祖父とは一度も会ったことがないという。

聞き取ることは難しいようだが、覚えてきたペルシア語で現地の人に道を尋ねながら進んで行く。

その日気温は37度、イランでは観光客も含め女性は肌を露出できない為、長袖長ズボンにヒジャブという布を頭に巻いている。

街頭のフルーツジュース屋で喉を潤すことにした。

がそこで事件は起きた。

チェリージュースを飲んでメルシーと一言、すると突然怒り出す店主。

女の子に向かって矢継ぎ早にペルシア語をぶつける。

突然のことに状況を把握できていない様子の女の子はスタッフ(通訳?)の方を一瞬見て、何か間違ったことを言ってしまったのかとGoodと悪意がないことを店主に伝える。

しかし店主の怒りは治らずそのままペルシア語と出て行けというジェスチャーで追い出されてしまう。

訳が分からないままおじさんに外国語で一方的に怒鳴られ追い返され、店から離れた所で泣き出してしまう女の子。

事の真相はメルシーと言った時に小さく出したグッドマーク👍

これはイランでは侮辱に当たり、それで店主は怒り出したようだ。

しかし、外国から来た小さな女の子が親指を立てたからと言ってあれ程怒り出すものなのだろうか。

日本ではあまり考えられないのではと思ってしまった。

言葉や表情からも悪意がないことは明白のように思えた。

もちろんその国にはその国の文化や習慣、宗教もあって我々には想像も付かない感覚や事情があるのかもしれない。

親指を立てる動作に私が想像も付かない意味があって怒るも仕方がないことなのかそれは分からない。

だがそれでも12才の女の子が一生懸命メルシーと伝えたのに弁解の余地も与えられず一方的に責められている姿は見ていて気持ちの良いものではなかった。

日本人の中にもああいう人がいるかもしれない、イラン人の中にも外国から来た小さな女の子だからこのジェスチャーのことは知らないんだなと理解してくれる人もいるかもしれない。

現にたくさんの親切なイラン人が道を優しく教えてくれていた。

でも日本で私がジュースを売っていてイランからきた12才の女の子が片言で「ありがとう」と言いながら、たとえ中指を立てても親指を下に向けてもまず怒鳴らないしこの子の国では良い意味なのかなと考えるだろう。

国が違えば首を縦に振るのがNoで横に振るのがYesの意味になる。

言葉が通じなくても心が通じ合えることもある。だがやはり言葉が通じないもどかしさというものはある。

とここまで書いてきたのだが、これはスタッフにも問題があると思う。

スタッフと通訳はあの場ですぐに弁明してあげることができなかったんだろうか。

番組としてはああいう展開があった方がいい(?)(一視聴者としては胸糞悪いが)からだろうか?

例え12才の女の子が責められ泣いたとしても?

初めての国、ひとり旅、スタッフがついているとはいえ親元を離れ周りは知らない大人ばかり。

もっと女の子に気を使ってあげて欲しかった、そうするべきで番組で預かったからにはその義務があると思う。

まぁなんにせよ最後には無事辿り着いて、女の子にも笑顔が戻ってよかった。

そして話は変わるが、「イランよこれが日本の底力!」とか日本凄いだろみたいな感じ日本人として恥ずかしいからやめてほしい。糞ダサい。

「日本に凄いな」とか「日本に感謝しています。」というセリフの言わされてる感が凄い。

無理矢理日本を持ち上げないでもっと普通に番組作れないもんかね。

この番組を作っている人間の品性を疑う。

あとシャワートイレのネジ合わないの毎回なんだから手配しとけよ。

なんだかんだ毎回見てしまってる私でした。